フラクタル 第7話、「虚飾の街」。
水を求めて小型飛行船で淡水の川探しをしていたクレインとネッサ。
飛行中、僧院の呪術めいたハッキングでネッサが体調不良になり飛行船の機械が誤作動、墜落してしまう。
目が覚めると、クレインは完全都市ザナドゥに居た。クレインはドッペルのミーガン、ネッサはドッペルデザイナーのドッペル・コリンの手の内におかれる。クレインたちは賞金首になっていて、僧院へ引き渡そうとするミーガンらの目論見を知ったクレインはネッサを連れて逃げ出す...。
ザナドゥという街はフラクタルシステムがまだ完全に機能している唯一の都市。フラクタルシステム本来のドッペル、またドッペルを使った生身の本体の暮らしぶりがわかるようなお話でした。
これまではフラクタルシステムは基本収入があるから働かないでいいというイメージばかりでしたが、本体は楽しつつドッペルは働くんですね。
ネットゲーム内通貨のようなモネというお金があって、それをドッペルに稼がせる。ドッペルが金持ちになればザナドゥのような都市で金満特権的生活をおくれて、本体は他所でテキトーに過ごしつつその金持ち生活を共有できる...みたいな感じなのかな。
しかし、フラクタル社会にどっぷり浸かり自分のドッペルがモネを稼ぎまくってても、フラクタルが無くなると全部パーです。「絶対に終わらせなんかしない」とクレインを撃った鎧の中の人(コリン本体)はまさにそういう立場の人物ですね。この世界でだけ自由でいられる人間。なんか空しいですね...。
「ネッサは暖かいね」
「あらためてこういう街に来て気づいた事があるんだ。自分が触れない世界にいるのってすごく寂しくて、寒いんだって。」
「今まで気づいてあげられなくてごめんね」
クレインがネッサを抱っこして逃げながら言った台詞ですが、この場面とても好きです。
スキンシップが好きな事も、食べられない食事の味をしつこく聞いた事も、そしてカメラに写らない事に関しても、みんなここのクレインの台詞に掛かってくるんでしょうね。
ネッサ大爆発の前の心温まるひとときでした。
クレインのピンチでネッサ大爆発。
その力は、「完全都市」の飾りを剥がし、丸裸のコンクリートタウンにしてしまいました。
「鍵」としての片鱗でしょうか、すごい力ですね。
で、先ほど書いたコリンの発砲へ繋がりますが、台詞的にコリンはネッサを撃ったつもりなのかな?
ともかくクレインが撃たれ、かなりやばげです。フリュネたちも駆けつけ、賞金首が揃ったところに僧院の船も登場。
今回もまた情報量が多く理解するのが難しいっすね。
なんか急展開な感じですが、わからないなりにできるだけついて行きたいと思います!