君に届け 第15話、「ライバル」。
原作未読です。
ピンのことが好きだと風早くんに誤解されている胡桃。最初は投げやり気味だったが...。
「振り向かせるなら今だったのよ」って、胡桃自身はもう諦めて他の人の足を引っ張りに動いてるだけかと思ってたけど、諦めてはいなかったみたいですな。
しかし計算が狂いまくって投げやりに...。
「もう何だっていいよ、風早が私のことを何とも思ってないことなんかわかってたんだし。ばれたって、誤解されたって、今更なんだっていうの」
「よくないよ。私、風早くんに真田くんを好きだって誤解されたら嫌だった。誤解だから、ちゃんと話せばわかってくれるよ」
「本当のことを言えば分かってもらえると思ってるの?バカじゃないの...」
中学時代の胡桃。はじめは男女問わず人気があった。しかし友人の好きだった男子が胡桃のことを好きになってしまったことで影口をいわれるようになる。胡桃が放課後の教室でこっそり一人で泣いていると、部活中の風早くんが現れる。忘れ物を取って一旦去りかけるが、すぐまた戻って「どうかした?」と胡桃を気遣う。
「この人は違う」
「この人は、私を私としてだけ見てくれる」
あらゆる面で爽子とは正反対な胡桃ですが、風早くんを見る目や思いはそっくりですね。
自転車置き場で胡桃と風早くんが遭遇。
「なんだかんだリスク背負いながらほんとの事言う」っていう爽子評が「誤解だからちゃんと話せばわかってくれるよ」に繋がるあたり、なかなかいい流れですね。
風早くんの去り際の「元気だせよ、ンッw」で、正直な思いが溢れてしまう胡桃。
「私、ピンのことなんて好きじゃない」
「私が好きなのは風早だよ」
「他の人を好きだなんて、風早が思わないで」
ここは今回の山場ですが、さすがにぐっと来ちゃいましたよ。背景、音楽、表情の動き、セリフ、演技、全部良いですね。
風早くんの気持ちが自分にないことはわかっていましたが、胡桃はちゃんと気持ちを伝えました。さっきの「リスクを背負いながら~」という、いわばこれまでの胡桃と正反対だった爽子的なアプローチですね。やっぱり姑息なやり方よりこういう直球のほうが共感できますよ。
そして、風早くんの誠実な対応がまた好感持てました。
猫かぶりを止めた胡桃に「そんな性格だったっけ...?」と面食らう風早くん。でも胡桃はこっちのほうが全然親しみやすいと思いますよ、あとで千鶴も言ってたけど。
翌日、胡桃はサングラスかけて登校。
ピンに止められ「お前俺のこと好きなやつじゃねーか!」
って、あんなやりとりがあった後だけに面白いですねw
仮に爽子が風早くんとうまくいったとしても祝福はしないという胡桃。
「友達にはなれないんだよね?」
「友達...?ライバルでしょ」
ライバル、好敵手。爽子のボキャブラリーがまた一つ増えました。
体育祭の結果は、全競技で敗けてしまったようで。
っていうか、体育祭まだ終わってなかったのか!前回あたりで終わったもんだと思ってましたよ。いったい何日かけてやってんだ...。
打ち上げでは風早くんが爽子の寝込みに接近...。こっそり下の名前で「爽子」と呼びました。爽子のモノローグが入って終了。
胡桃関連のエピソードを結構長く丁寧にやってきましたけど、最後はイイ感じに纏まって終わりました。
高校でも友人との関係がうまくいってるとは思えない胡桃ではありますが、猫かぶりを止めて本音を見せだしたことでどんな風に周りが変わっていくか気になるところですね。
また次回以降どんな話になるのか楽しみですよ。