大正野球娘。 第12話、「土と埃にまみれます」。
小説・コミックともに未読です。
とうとう最終回です!
「朝香中がどうやって魔球を見極めているか探し出さないといけません」
晶子の魔球を見極められ一気に逆転されてしまった中、重要なミッションが記子に...。
雪がファインプレーの代償で腕を怪我。審判に試合放棄の提案をされるが雪は続行を主張し、この試合への思いを語ります。晶子や小梅に最初から協力的だったのはそういう思いがあったからなんでしょうね。
そしてみんなも気合いが入り直して円陣。盛り上がってきました。
「骨が折れていたってやるさ。よく考えてみろ。ろくにボールも扱えなかった彼女たちがここまでのプレーができるようになるのに、どれだけ努力をしたのか」
「ああまでされちゃ、ちゃんと応えてやらないとな」
「残り3回、絶対に手を抜くな」
「ここからは全国大会決勝戦のつもりでプレーするんだ」
朝香中のメンバーにこう思ってもらえること、これも櫻花會にとっては大事な大事な成果の一つですね。
ここから先は怒濤の反撃です。合唱部の大口先生もやってきて、おいしい役まわりを...。
俊足発揮の胡蝶、痛みを堪えて打った雪、「その根性無駄にはしないぞ」と繋いで打ったタマちゃん。そうして満塁で、4番巴ですよ。ヒット狙いでの2ストライクから、静の言葉を受けフルスイング勝負に変更、そして見事な満塁打。打球が飛んでる間のみんなの思いがすごい伝わってきて、本当に感動的でした。
残り2回というところで記子が魔球見極めの件について助言、晶子のクセを指摘します。記子、重要任務、よくやりましたね。早々に気付いてた柳くんも大したもんです。8回・9回の守備の場面、すごいプレーの連続でした。
「最終回2点差。悔いの全力で残らないようプレーしなさい」
ようやく小梅の両親と三郎さんが応援に到着。親父さんノリノリです。やっぱり本当は応援に来たかったんだよね。もっと早く来てあげればいいのに素直じゃないよな。で、小梅は期待に応え見事ヒットで出塁。
最後は晶子さんと岩崎の勝負、2ストライクからスクイズで巴が帰って1点差。そのまま小梅も一気にホームへ走りますがスライディングが少し逸れてしまいベースタッチが間に合わず、無念のアウト。ゲームセットです。
野球をやることになった原点、晶子を怒らせた態度について岩崎が謝罪。晶子さん頬染まっちゃってます...。そしてED後には、わずかながらCパートが。セーラー服の小梅と三郎さんの仲良し姿でした。
試合は勝てなかったけど、男子と対等に戦い、認めてもらい、そして周りからも暖かい支援・応援があった。彼女たちの努力が報われて良かったです。いい最終回でした。特に雪の怪我のあとの円陣以降は音楽含めて本当に熱く感動的でした。試合後の余韻だったりみんなの後日談だったりがもう少し欲しかった気もしますけど、なにしろ試合の描写の濃密さは素晴らしかったですから削りようがないですよね。特典かなんかでおまけエピソード付いたらいいんですけどね。
けいおん!の流れでの視聴でしたが思わぬ良作でした。正直いうと見る前は「女の子が野球か」ってことで安易な萌えアニメだろうと思ってたんですが、野球の描写にしても時代考証にしても真面目にしっかり作られた力作だったと思います。終わってしまって寂しいですね。大変お疲れ様でした、ありがとうございました。