絶対可憐チルドレン第45話、「天賦自然!ギフト・オブ・チルドレン」。
ESP検査が行われ、その結果河村タケシという少年の数値が潜在高レベルエスパーの可能性を示したという。チルドレンがタケシに近づき様子を見守ることになったが、彼の父は反エスパー主義で「普通の人々」の支援者だった...というのが今回のあらすじ。
検査待ちの子達について紫穂と賢木が話しているように、超能力はみな憧れを持ちつつもいざ他人が持つと怖いもの。「怖さ」が超能力者への差別を生み、対立を生む。また高レベルの能力者はキャリーのように政治的に利用されたり...。
「超能力があると幸せになれないのかな...。」と不安に思う薫。
「忘れないでくれ、僕たちがあの子を見張るのは彼が危険なモンスターだからじゃない。もしエスパーになったとしても、彼に平和な人生を歩んで欲しいからだ。」というタケシ監視の際の皆本のセリフ。皆本のこういう考えはチルドレンにとっては嬉しいでしょうね。しかし、超能力を得たことでタケシは増長する。いじめられっ子を助けたつもりが逆に恐れられる。たしなめる“先輩3人”にも刃向かう。
ここで、「普通の人々」の工作で大事故が起こる。チルドレンの必死の救助活動に打たれたタケシは能力を使って協力。
「タケシ君の才能はギフト、神からの贈り物なんです。祝福してやらなけばそれに背くことになるかと。何か意味があるからこそ彼に与えられたのではないでしょうか。」という皆本のタケシの父親へのセリフ。
要は「使いよう」ですよね。タケシの場合も、チルドレンの救助活動を目にしなければ増長したまま能力を悪用し、エスパー集団に目をつけられ利用される存在になっていたかもしれない。そうなればノーマルとエスパーの対立はますます深まってしまう...。ESP検査で早期発見し、チルドレン(先輩)を側に付け、才能をうまく導く。バベルの地道な活動がひとつ実を結びました。
親父の豹変ぶり(親ばか)、すごく面白かったです。でも180度思想が逆になって業界でやっていけるんでしょうか...。
「あたし達の能力も誰かに祝福されているのかな...?」と言う薫の手を取って、皆本は言う。
「当たり前だろう。君たちの家族も、そして僕だって。君らの能力も、僕は大好きだよ」超能力者だからこそ、出来ることがある。超能力者でも幸せになれる。超能力者もノーマルも共存できる。この作品の原点に戻った感じですね。今回の話は構成がとても上手く出来ていて、良回だったと思います。
 | 早春賦 (2009/02/25) ザ・チルドレン starring 平野綾&白石涼子&戸松遥
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