びんちょうタン5話目、「着物のおもひでびん」。
今回はこの作品のらしさ全開で、とっても切ないお話でした。
いつものように街の掲示板でお仕事ゲットのびんとちく。びんが取ったのはパン屋さんのお仕事で明日、ちくがとったのは学校の給食のお手伝いで明後日のお仕事。でもちくタンは明後日は大道具市なので、「おにぎりあげるから」とびんちょうタンとお仕事を取り替えっこ。びんちょうタンが学校のほうに行くことになりましたが
「立派な学校だから少しおしゃれしていってね」と忠告を受けます。びんは大切にしまってあった新品の着物を取り出しますが、ちょっと考えてそれを取りやめ、いつもの着物を洗ってお仕事に備えることにしました。
ところが当日は雨。歩いて学校まで行く途中、びんはクヌギたんの乗った馬車がはねた泥水を被ってしまいます。学校に着くと担当のメガネ女に「まぁなんて格好」と散々ブツクサ言われますが、びんは
「ちゃんと洗ったもん。私のたからものだもん。」と思いました。もう涙。
で、お仕事。それぞれの教室まで給食を運びます。途中、廊下の窓から授業を覗いてみます。授業を受けているクヌギたんと目が合い、驚いたびんはとっさに隠れようとしましたが頭をぶつけてしまい大きな音が。でもこれをクヌギたんは自分が頭をぶつけた音と言ってかばいます。
みんなが給食を食べている間、びんは「お弁当持ってきてないから何かお仕事があれば」と進んで働きます。窓拭きや廊下掃除を一生懸命やります。そして何気ないんですが印象に残ったこのシーン。
ガキども、当たり前のように残すんじゃねえ!さぁ片づけてしまいましょう、といわれたときのびんの様子、その心を思うだけで泣けてきますよ。
お仕事を終えて帰り際、クヌギたんがびんちょうタンに駆け寄り、馬車の泥はねのことを謝りました。これで新しい服を、とお金を渡そうとしますが、びんは「いらない」と一言残し帰ってしまいました。
びんちょうタンにとってこの服、そしてしまっておいた新品の同じ服は大好きだったおばあちゃんに作ってもらった服だったのですよ。
金では買えない大切な思い出の服なんですよ。金さえあればなんでも買わけじゃないんですな。それにしてもびんちょうタン、おばあちゃんのいた頃はちくリンみたいにニコニコで明るい子だったんですね。やっぱ淋しさで今の哀愁漂う感じになっちゃってるんだろうか...。書き忘れてたけど、びんとせっかく仕事交換してもらったのに大道具市は雨のため中止!せっかくお小遣いたまったのに~と半べそでがっくりのちくタンですが、こっちは切ないというより微笑ましいというか笑えます。キャラの違いなのかね。
今回やっとびんとクヌギたんの接触がありました。が、普通なら軽蔑すらしかねん状況からどうやってともだちになってくんだろう?
次回はれんタン登場のようです。